2011年10月06日
★ドーナツ24H

この頃は多くのドーナツ屋がある
チェーン店やそうでない店も
僕はダンキンドーナツが好きだ
ハワイでダンキンに寄った時はうれしかった
懐かしい味と記憶がよみがえった
ダンキンのサーモス(魔法瓶)や
ファイヤーキングのダンキンマグ
帽子ももっているほどだ
ダンキンドーナツの味が
特にベストな味だと思っている訳ではない
あのドーナツなのかパンなのかわからない
いい加減さが好きなのだ
その辺がアメリカンな感じがするし
実はダンキンには思い出がある
僕が沖縄にいた頃はダンキンドーナツは
沖縄のTVでもCMをやっていたが全編英語だった
アメリカのCMをそのまま流していたのだ
そこが沖縄のいい加減というか
あまり気にしないところだったのだが(笑)
メーカーは覚えていないが
ビールのCMも全編英語の奴もあった
今では沖縄は基地の中にしかないが
僕が沖縄にいた頃
那覇のダイエーの斜め向かいの
駐車場の出口のそばに小さなダンキンがあった
中はテーブルが2~3個にカウンターだけ
その店は24時間やっていた
そこに友人が深夜のアルバイトをしていた
僕が住んでいた場所はそこから
歩いて5分ほどのアパートだった
友人1人だけでやっていたので
よくコーヒーやドーナツをただで食べながら
友人と話をしたりボーっとして過ごした
タクシーの運転手もよく来た
新聞を広げコーヒーを飲みながら
深夜の休憩をしていた
「にーさん あんたよく見るけど何の仕事してるわけ?」
と聞かれたこともある(笑)
深夜立ち寄ったカップルが喧嘩をはじめ
別れる別れないと口論になった
どうでもいい話なのだが
深夜で暇なので僕は彼らと話をした
熱くなった本人達より
冷静な第三者的な意見が良かったのか
恋人たちは仲直りし
お礼をいって去って行った
奥の席で新聞を読んでいたタクシーの運転手が
店を出ていく際に友人に
「あのおにーさんにコーヒーを飲ませてやって」といって
僕の分のコーヒー代を払って去って行った
僕はただでいくらでも飲み食いできるのだが
その運転手さんの気持ちが嬉しかったし
深夜に他人の別れ話に真剣に答えていた
その状況がおかしくて友人と笑ってしまった
「ツェッペリンでも聞こうぜ!」僕が言うと
友人が勝手に持ち込んだラジカセのスイッチを入れた
誰もいない店内にツェッペリンの
「When the Levee Breaks」が鳴り響いた
その後そのカップルの女性が2~3度
深夜に僕に会うために寄ってくれた
時間も僕がいるのかもわからないのに
店に顔を出してくれたらしい
友人の電話で僕が店に行くと
彼女はお礼とその後彼と
順調にいっていることを告げた
彼女が帰ると言うので迷惑でなければ
僕が家まで送っていくと声をかけた
なぜなら深夜2時ごろだったからだ
彼女の家は歩いて15分ほどの場所だった
川沿いの道を一緒に歩きながら
彼との出会いなどを話してくれた
彼女の家の前で手を振って別れると
友人の待つ店に戻った
カウンターの向こうにいる友人に
「ドーナツ好きなんですねって言われちゃったよ
そりゃーそうだよね 深夜に一人で
ドーナツ屋にいるんだからさ」
僕が店に来てもコーヒーは何杯も飲むが
ドーナツは1個ぐらいしか食べない事を
知っている友人は大笑いした
あの深夜に明かりの灯った小さな店を
今もとても懐かしく思う
コーヒーとドーナツの香りと
まばらな店内に たまに来る変わった客
それは真っ暗な夜の闇の中から
暖かな明かりに魅せられて集まってくるようだった
残念ながら その店はもうないが
あの時 深夜の暇つぶしにいただけなのだが
妙に記憶に残っている
あのカップルは結婚したんだろうな
あのタクシーのおじさんはまだ運転手やってるかな?
でも かなり時間がたってるから・・・
いやいや まだタクシーに乗ってるに違いない
きっと 那覇の夜を今も流していることだろう
そう 僕は思うことにした(笑)
Posted by ★ニヌファ at 18:50│Comments(0)
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