★失恋の思い出

★ニヌファ

2010年01月16日 08:34
















20代前半の頃だ 当時付き合っていた彼女がいた


互いに好き同士で付き合ったはずなのに



会うといつもケンカばかりだった



2人とも恋愛に対して子供だったのだろう



ケンカして何日も電話しない日があった



今みたいに携帯もメールもない時代だ



意地を張り合っているので仲直りも楽ではなかった



彼女から連絡があり よく行く居酒屋の店員に



告白されたのだという内容だった



ケンカしていた僕への当てつけもあったのだろう



どうするか迷っていると言った



「好きにすればいい」そう言って僕は電話を切った



実際 その時の僕は彼女の事は好きだったのだが



自分への愛を確かめるための彼女のバカバカしいゲームに



何度も付き合わされ ほとほと疲れきっていた



その後 深夜に無言電話が2~3度あった



多分 彼女からだったと思う



電話したものの結局話せずに切ったのだろう



しばらくして彼女から電話があった



例の告白された彼と付き合う事になったのだと



僕は「そうか」とだけ答えた



近じか部屋に残っている彼女の荷物を



取りに行きたいとも言った



正直 心は冷静ではなかった



でもこの先彼女とやっていく自信もなかった



だから僕は仲直りの言葉を一言も言わなかった



部屋に荷物を取りに来た彼女が



新しい連絡先のメモをわたしていった



部屋で一人しばらくそのメモをながめていたが



その電話番号にかけてしまわないように



すぐに破り捨てた



彼女と別れることに迷いはない



でも僕はロボットではない



考えて出した結論と感情は別だ



別れましょう ハイそうですかと



その日からすぐに心が整理できるものではない



彼女と別れてから 僕は毎日友人達と飲みあかし



友人達の都合がつかなかった時は



レンタルビデオ屋で何本も映画のビデオを借り



なるたけ 彼女の事を考えないようにした



夜 自分の部屋に一人でいるのが怖かった



何とか寝れたとしても 明け方にふと目覚めてしまうと



それからは最悪だった 悶々として



朝まで寝れなくなってしまう



そんな弱い自分が大嫌いだった



もっと強くなりたいと願った



そんな夜を何ヶ月か過ごした



それから1年後 深夜彼女から突然電話があった



もう一度やり直したいと言われた



過去の恋愛の幽霊と会った そんな気分だった



僕は 彼女の申し出を断った



その後 彼女が田舎に帰ったと風の噂に聞いた



それから僕は 何人かと付き合った



傷つけられた事もあるし 傷つけたこともある



当時の幼かった恋愛観を 笑い話にすることも出来る



あの時望んだように強くもなったし



恋愛に対する考え方も変わった



でも だからどうだと言うのだろう



沢山恋愛しているから良くて 



していないからダメという訳でもない



きっと理屈ではないからだ



僕は恋愛に関して語れるほどの人間ではない



ただ 失恋した時にどうしても助言しろと言われたら



僕が言える事はただ一つ



よく食べて よく寝なさい



ただ それだけだ(笑)

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