★小川君

★ニヌファ

2009年09月17日 11:20












小川君という友人がいる



大学の頃に知り合った



お坊ちゃまだったが パンクスだった



「二十歳になったら俺は死ぬ!」と



パンクスの合言葉のようなセリフをよく言っていた



メシを食おうと 店に入ったとき 店内はガラガラだった



「閑古鳥が鳴いてるなー」と友人がつぶやくと



「えっ どこ どこ?」と店内をキョロキョロ探し始める



そんな かなり残念な友人の一人だった



友人の家で スイカをみんなで食べようとした時



「包丁持ってきて」と小川君に言うと



どう聞き違えたのか 封筒を持ってきた



全員 再起動が必要なくらいフリーズしていた



そんな小川君に 彼女ができたとの事で



みんなが 冷やかし半分で 「どこまでいってるの?」



と笑いながら エロエロ感たっぷりに聞くと



「昨日は 高島屋の屋上にフルーツ食べに行った」と答えた



聞いたみんなに 悲壮感すら漂っていた



「小川に 聞いた俺たちがバカだった」みたいな・・・



昔 小川君と高校が一緒だったという奴に



友人が偶然出会ったらしいのだが



その彼からこんなエピソードを聞いた



高校の音楽のテストで 世界で有名な作曲家の名前を



3人書きなさいという 問題だったらしいのだが



テストが終わって 別の授業を受けていると



突然教室に 音楽の先生が飛び込んできた



「おい小川! お前これどういう事だ!



有名な作曲家の名前を書けって問題に



なんで 平尾 昌晃って書いてあるんだ!!



普通 ベートーベンとか モーツアルトだろ!」



と怒鳴られ 職員室に連れて行かれたらしい



その後 小川君にその友人が聞いたところ



「親父が 平尾 昌晃のファンだったから」と答え



なぜ 怒られたのか分からない



平尾 昌晃だって曲作っているのにと答えたらしい



義務教育以前の問題点が 小川君にはあったのだ



そんな小川君は 二十歳を過ぎたが死ななかった



死ぬどころか その後結婚して子供もいるらしい



彼の父親ぶりは想像するだけで 手の震が止まらない



僕がバーテンなら カクテルつくり放題だ



でも チョッと見てみたい気がする



子守唄はやはり カナダからの手紙だろうか?

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